庭を歩いてメモをとる

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ブライアン・ウィルソン ペット・サウンズ50周年アニバーサリーツアー(オリックス劇場)

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ライブ感想

まず公演中にずっと感じていたのは、あの名曲もこの傑作もブライアン作曲なんだなあ、そしてそれを生で聴いているんだなあ、2002年の来日公演でペット・サウンズ再現は最初で最後だと思ってたけどまたこの経験ができているんだなあ・・・という感慨です。席がやや端とはいえ前から2列目で(普通にぴあで買ったのですが)ブライアンの表情が肉眼でもはっきり見えたという幸運も、その感慨に拍車をかけていました。

そして、そんな感慨・感傷とは全く独立して圧倒的な力を持っている曲と演奏。ブライアンやアルバムを巡る背景とか関係なくそれは最高の音楽としてそこに存在しているのです。特にあのコーラスをシャワーのように浴び続けることができるのがもう至福。

あと細かいところでいうと、管楽器が生なのも実によいですし、ダリアン・サハナジャの"Darlin'"では彼のヴォーカルの素晴らしさにもびっくりしたなあ。ブロンディ・チャップリンの、関西弁でいうと「いちびり」なところも、ともすると神々しくなるこのステージにファンキーさという花を大きく咲かせてて楽しかった。アンコールでは阪神タイガースのユニフォームを羽織ったのもブロンディらしい(^^)

何よりも。そんないろんな才能が集まったバンドメンバーもオーディエンスも心からブライアンを尊敬し祝福している、ブライアンのライブならではのあの空間も、毎度のことですが本当に素晴らしかった。音楽と同じぐらい。少しリンゴ・スターのライブに似た雰囲気でもあるかな・・・いや、やっぱりブライアンのライブのあの「尊敬・祝福感」は唯一無二ですね。あまりにそれが会場にあふれていたので、ときどき横や後ろを向いてオーディエンスの方々の表情をチラ見してしまったくらいです。

(参考)


理想的な盛り上がり方

個人的にとてもありがたかったのはこの公演での盛り上がり方です。音楽を「集中して聴く」のと「身体を動かして味わう」の両立が、今の自分の体のコンディションにぴったりの状況で実現できたからです。

もう最初から最後まで立って盛り上がる体力はありません。それにこんな質の高い音楽は集中して味わいたい。かといって、曲によっては立ち上がって踊りたい。そんなわがままが、たまたまですがこのライブではかなえられました。

第一部では、最前列からオーディエンスはずっと座ったまま。たまに立ち上がる人はいますがすぐまた座る。ノリのいいタイプの曲でもそう。でも会場は「尊敬・祝福感」で満ちているので盛り上がりもじんじん感じるのです。こんな「座ったままだけど熱気にあふれる」ライブってはじめてかも。行ったことはないのですが山下達郎さんのライブもこんな感じなのかなあ。なにはともあれ、このおかげで音楽を存分に浴びて味わい尽くせ、ときどきブライアンの表情を見て・・・ほんと最高。第二部のペットサウンズ再現もこの「リスニング環境」が続きます。

で、アンコールに爆発!という感じでみんなが自然に立ち上がり踊り出したのもこれまた最高で・・・いやあ本当に楽しかった。ラスト30分だけダンサブルな名曲連発で気持ちよく踊れるって、私にとっては理想的な盛り上がり方でした。


公演後

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ライブ後は「高校の同級生だが在学中一度もしゃべったことのない人とその先輩さん」から誘いをもらって飲みました。昨年の同窓会をきっかけにやりとりが始まり、お互い音楽好きとわかりこの飲み会につながったのです。俺たちの高校生当時の新曲はココモやったねえとか、こちらも楽しかった・・・誘ってもらってよかった。


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買ったパンフレットとタオルは帰宅後に堪能。

そのタオル、洗濯して取り込むときグッズにしては手触りいいなと思ったら今治タオルなんですね。どおりで。企画販売した方に好感をもちました。飾りにせず使わせてもらいます。
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関連メモ


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