庭を歩いてメモをとる

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おくりびと

おくりびと [DVD]

[物語]
大悟は、東京のオーケストラのチェロ奏者。しかしある日、オーケストラは解散してしまう。妻の美香とともに故郷の山形に戻った彼は、新聞広告で「旅のお手伝い」「高給」「勤務時間わずか」の文句に惹かれNKエージェントの面接を受ける。しかしその会社は、遺体を棺に収めることを生業としていた・・・

[感想]
大悟の職業人としての成長、美香との夫婦の絆、幼いころ自分を捨てた父への反感など、それぞれの要素ひとつをとっても完成度の高い出来ですが、作品全体に流れている通奏低音のような「静謐さと生命の対比」がよりこの作品を魅力的にしていました。多くの永遠の別れを通じてあたたかく生を描いている。それが押しつけがましくなかったのに好感を持ちました。

あと、広末涼子の、表情だけで見せる演技が素晴らしかった。ほんと成長してますね、彼女。「秘密」のときでも上手だな、と思ったけれど、歳を重ねるごとに着実に磨きをかけている様子。


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