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NHKスペシャルドラマ「海峡」最終回

一挙に戦後の30年近くを駆け抜ける最終回。戦争中はもちろん、戦後も激動の時代だったんだなと感じさせられる内容でした。特に朝鮮半島は、描かれている時間は少ないですが、戦後も悲劇は続いたという、知識としては持っていながら実感を持てていなかったことをこのドラマで認識した気がしています。

それだけ、朴さんのモノローグが心に響いたわけですが、この役者さん、激しい演技だけじゃなくてこういう渋い役回りもしっかりこなしていたように感じました。

ただ、朋子さんの最後のセリフは・・・個人的には朴さんに冷たいんじゃないかと思いました。そこだけしっくりこなかった。

それはともかく、前回同様、ロケ地については、よくこんな場所が残ってたなあと感心することしきり。あと、最後のテロップでこの話が実話に基づいていると知らされる仕組みは効果抜群で、「戦場のピアニスト」を連想しました。今存命中の方で、朋子さんみたいな経験をした人は他にもいらっしゃるんでしょうね。人間、生まれる場所・時代がほんの少し違っただけで、容赦ない運命に翻弄されることもあるんだ、ということを感じさせられたドラマでした。


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