庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

富士山に登りました(2日目)

1日目からの続きです。

3:50。朝ご飯のおにぎりを山小屋からもらって出発。これくらいだと日差しがきつくなる前に山頂にたどり着けるかなという目論見です。空には雲はほとんどない!ラッキー。まだ暗いのでヘッドライトを使います。気温も下がっているし風も吹いているので防寒着代わりに雨具を着ました。

4:40。元祖七合目に。このあたりで寒さが増したので、持ってきたフリースのタートルネックを着ました。ガスはなくなり、空が顔を出しています。よかった。



4:42。いわゆる御来光が始まろうとしています。でも稜線が邪魔をして見えない・・・



5:16。太陽が顔を出しました。正確には「御来光」ではないですが、それでもやはり感激。



振り返ると富士山のシルエットが。これにもびっくり&感激。ほんとにまんがみたいに富士山のかたちしてる・・・



5:35。八合目を過ぎたあたりから鳥居が。これは下山してから知ったのですが、富士山の八合目より上の部分は富士宮浅間神社の私有地なのだそうです。徳川家康から与えられたもので、その所有権を巡っては国との争いがあり、1974年に最高裁で決着したといういわく付きのものとのこと。

このあたりで早くもエネルギー不足を感じ、キャラメルとカロリーメイトを食べまくりました。

そうそう、携帯の電波ですが、私の使っているドコモは九合目までいけました。電波は弱めなので、バッテリーの消耗は早かったですが。ちなみに、九合五勺でも携帯でしゃべってる人を見かけたので、他のキャリアだともっといけるようです。



頂上が近くなってきました。
高山病にならないか心配でしたが、なんとかOKでした。しっかり休憩と水をとりながら歩いていったからかな。以前、ペルーや中国で同じくらいの高度の土地を旅行したときはけっこうな頭痛に悩まされたのですが、それは高いところに急に行った(飛行機やバスなどで)せいかもしれません。



あと10分。



7:26。ついに頂上に!新七合目から3時間40分ということで、標準時間の3時間よりは少しかかりましたが、今はただ満足。下界には雲海がただ果てしなく広がっています。下界の様子が見えないのはちょっと残念ですが、これだけ晴れてくれてうれしい。



頂上の神社。とりあえずここの前で山小屋のおにぎりをほおばります。うまい。
でもここが最終目的地ではありません。頂上の中でも一番標高の高い、3776メートル地点に行かなければ、画竜点睛を欠くというものです。その地点とは・・・



火口を少しまわった・・・



測候所の前にあります。この測候所への斜面が、今までで一番ずるずる滑って歩きにくい!まさに最後の難所です。



測候所の前に建つ、日本最高峰の碑。ここではみんなが記念写真を撮り、思い思いに休憩していました。「達成感」という名の空気が満ちた独特の落ち着いた雰囲気がそこにはありました。



碑のすぐ横にある三角点。富士山って正確には3776メートルないんですね。

ここでちょっとくつろいでから、8:20ごろから下山を開始しました。好天はうれしいですが、もうこの時間になると光の強さは相当なものです。サングラス、持ってきたらよかったかな。

さて、富士山の下山は、思ったよりもハードでした。理由は、例のずるずる滑りやすい地面にあります。あまり調子に乗ってスピードをつけて下りていくと滑ってしまいそうになるんですよね。そんなわけで慎重に下りていきます。しばらくすると、疲労が蓄積したのか気が緩んだのか、だんだん頭が痛くなってきました。今考えると、このとき山小屋でちょっと休憩をとればよかったのかもしれません(30分で200円)。

五合目に帰ってきたのは12時過ぎ。頂上から約4時間。上りと下りの時間がそんなに変わらないっていうのも、富士山の特徴かなあ。

食堂で昼ご飯を食べた後は、疲れと頭痛とで、30分ほど何もできずにぼうっとしていました。

思ったよりきつかったけど、いろんな点で特徴のある山を登ることができて、しかも最後には日本一高い場所に行けたというのにはやっぱり特別な感慨があります。すぐにまた行ってみたいとは思わないけど、富士山で見たり感じたりしたことはこれからも何回も脳内リピートすることでしょう。


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