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ポール・マッカートニー&ジョージ・マイケル「ヒール・ザ・ペイン」

友人に旅行先で聴かせてもらって衝撃を受け、そのまま帰り道に購入。もともとこの二人両方のファンである自分がなんですぐチェックしなかったのか、という無念さがこみ上げてくるほどでした。

最初はデュエットだと思っていたんです。で、ジョージ・マイケルはさすがだな、ポールが年下のミュージシャンの曲でデュエットするなんてなかなかないことなのに、と勝手に感心したりしていました。しかし、これはもはやデュエットというレベルのコラボではありません。完全に、「ジョージ・マイケルの曲をポールが代わりに歌っている」という仕上がりです。

そのポールのヴォーカルの艶やかなこと。この曲の魅力をオリジナル以上に引き出しつつ、ポールのあの深い声質を存分に聴かせてくれているのです。音域的にも今のポールが無理なく出せる範囲というのもあってか、個人的には久々にリラックスした伸びやかなポールの歌声を聴いた気がしています。

もちろん、ジョージ・マイケルも控え目ながら素晴らしいハーモニーを聴かせてくれています。もともと、彼曰く、この曲はレノン=マッカートニーに捧げた曲とのこと*1。作曲当初から、彼はこの曲をポールに歌ってほしかったのかもしれません。そう思わざるを得ないほど彼は「サポート」に徹し、ポールを全面に出した音づくりをしています。この彼の姿勢がまた泣かせる。

聴かせてくれた友人は、ジョージ・マイケルがポールのプロデュースをしたらいいのに、と言っていましたが、私も同感です。いずれにしても、久々にポールのヴォーカルに酔わせてもらえる新たな機会に恵まれました。感謝。

関連リンク

*1:オリジナルが収録されたListen Without Prejudice Vol.1発売時のインタビューで、「まだ彼らには及ばないけど、少しは近づいたかな?」なんて語っていました。


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