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庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

ライヴ・イン・ザ・US 2005~ザ・スペース・ウィズイン・アス~

ポール・マッカートニー 音楽

ライヴ・イン・ザ・US 2005~ザ・スペース・ウィズイン・アス~ [DVD]

ポールの昨年のアメリカツアーライブフィルム。ステージと短いインタビューが交互に登場する構成。ライブは、ポール、他のメンバー、オーディエンスが同じくらいの割合で切り替わります。わけのわからない「関連映像」が入るよりはこのほうがずっといいですが、ポールの映像をもうちょっと増やしてほしかったかな。

インタビューにはポールや著名人からよく知らない学者さんまでいろんな方が登場しますが、驚いたのはアップル・コンピューターのスティーブ・ジョブズ氏がにこやかにポールをたたえているところ。アップル・コンピューターとアップルレコードって裁判で係争中ちゃうんか!と思わず突っ込みたくなりましたが、ポールのライブはそんなことはどうでもよくさせるってことですね。

あと、「ポールファン一家」が2組登場しますがこれもほほえましい。ちなみに特典映像では、ツアーの舞台裏もけっこう紹介されますが、こういう、今まであまりフィーチャーされなかった「裏方」さんをしっかり映し出しているところも好感が持てました(当然、それらのシーンでもポールも一緒に登場して、ポールの人格的かっこよさが映し出される感じ。)。

肝心のライブ。一番うれしかったのは"Too Many People"かなあ。初ライブお披露目だし、オリジナルをかなり忠実にやっているし、何より曲もパフォーマンスもかっこいいし。ポール、「ウイングスのファンに」って言ってるけど、もっとウイングスの曲を聴きたい人、多いと思うよ。こんな感じで。逆にとほほだったのは"I'll Follow The Sun"。エンディング、そこまでしつこくやりますか? まあ、ポールなら何をしてもほほえましくなってしまうんですけどね、個人的には(ポールは客観的に観られないんです)。

ヴィジュアル面ではドラマーのエイブが愉快過ぎ。2002年の来日公演でもそのオーバーアクションに人気が集まって(?)いましたが、このフィルムでもその勇姿をかなり目にすることができます。"English Tea"では「一人指揮者」までやってる。一方でポールの、シンプルともいえないくらいに味気ないファッションも2002年の時と似た感じ。これは残念というかとほほというか。逆に言えば、それでもかっこよくなってしまうのがステージ上のポールなんですが。あと、元妻ヘザーの映像がほとんど見あたらないところも予想以上でびっくり。これは編集した人、お疲れさまだったんでしょうね。

一番印象に残った言葉は、国際宇宙ステーションに中継された"English Tea"の終わり際のもの。マスターカードのCMのパロディですが、そうなんだよな、と深く同意しつつも、いや、ポールのライブそのものがプライスレスだよ、とも思ったり。

観終わって思ったことは、日本に来てくれポール!でした、やっぱり。


ところで、個人的には、上記のような感想すべてを吹き飛ばしかねない思い入れがこのフィルムにはあります。ほんのわずかですが、オーディエンスとして友人たちと自分が映っているんです!!もともと、「ポールの公式ライブ映像に自分たちが映ればうれしいね」と冗談半分ではじめたこの企画が発端でこうなってしまった時の映像が「US PRESHOW FILM」の終わり際に収録されていたのです。このDVDをもって私の個人的な夢がまたひとつかないました。これこそプライスレス以外のなにものでもない。いっしょにはじけたみなさん、ポールとバンドメンバーとクルーのみなさん、フィルムスタッフみんなにあらためて、心からありがとう!