庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

alva noto + ryuichi sakamoto -insen- live

大阪厚生年金会館へ行って来ました。

ひとことで言えば、退屈だけどうならされた、という感じです。

坂本龍一のピアノとAlva Notoことカールステン・ニコライのノイズ+アートのコラボレーション。坂本さんはメロディは奏でず、あくまで「音」に徹していました。ブライアン・イーノの「エアポート・ミュージック」をもっと自己主張させたような感じ(要するにミニマル)。Alva Notoのアートはひたすら無機質・シンプルでかつピアノと完全連動、だからクールこの上ない。だから曲が始まった瞬間は心をわしづかみにされました。うおーかっこいい!文字通りうなったかも。

しかし。その後同じような「音」と「アート」が延々続くのですね。私には退屈でした。曲が変わればアートも変わってまたうならされるんですが、それは最初の数分だけ。おかげで、近年ちょっとないくらい寝たり起きたりの繰り返しになってしまいました。両隣の方々にはご迷惑をおかけしたかも・・・

1時間半の短いライブでしたが、2回のアンコールと2回の「もうこれで勘弁してください」挨拶に加え、なんと一旦客電がついてから3回目のアンコールに応えてくれた二人(予定していなかったようでアートはなしでした。)。周囲のオーディエンスの声を聞くと不満も多かった気がしますが、一方でスタンディングオベーションブラボーもけっこう出てました。こういう賛否両論、でも無視している人はほとんどいないという反応はアーティストとしては一番手応えがあっていいものなのかもしれませんね。私にとっても、これほど寝たのにこれほど印象に残るライブもそうそうないような気がしています。


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