庭を歩いてメモをとる

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人生の分岐点(宗教団体とのかつてのかかわり)

出張の帰り、同僚と「人生の分岐点って何だったかな」という話になりました。いくつか思い浮かびましたが、同僚に話したのは、みんさんのエッセイにも書かれていたこれでした。

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中学生の頃、いわゆる原理主義系な某キリスト教関係の方から聖書の講読を受けておりました。ソレを一年ちょっと続けてみて、こんなキビシイ宗教は私にはムリと判断した訳ですが(笑)、キリスト者にはならなかったものの、物の見方としてはやはり影響が残りました。

私も、小6〜中2まで同じ団体の方から聖書を教えてもらっていました。みんさんとは別の理由(id:min-chang:20041225#c)でやめましたが、やはり同じく、今に至るまで何かしらの影響は残っています。「人生の分岐点」とは少し違うかもしれませんが、この経験のあるなしの差は大きい。

その中で、今でも影響があることのひとつが、「音楽・本・映画などを自由に味わえるって素晴らしい」という実感です。

この団体では、不道徳なもの、異教を描いたもの、その他良心に反するような作品は避けるべき、という教えがありました。あんまりはっきりと「これはだめ、あれはだめ」とは言ってなかったのですが(ストラビンスキーの「春の祭典」は異教を描いた音楽の例として挙がっていたかな)、それでも、「これは自分の良心に反していないか?」などといちいち自問自答することになり、それがすごくしんどかった。また逆に「やばそうな」作品を味わいたいという欲求をかき立てる結果になったりしていました。

この教えから離れ、自分の関心のおもむくままいろんな作品を味わえるようになったときの開放感といったら。今でもそのときのことを思いだし、こういう自由ってなんて素晴らしいことなんだろう、と実感することもしばしばです。


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