庭を歩いてメモをとる

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パウロ・コレーリョ「アルケミスト 夢を旅した少年」

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)


■ご紹介下さった方
遥香さん


■紹介メッセージ
少年サンチャゴが、夢でみたお告げをたよりにピラミッドまでを旅するファンタジーです。 でも、登場人物には全てのタイプの人間がでてくる、簡単にいうと現代版「星の王子様」です。すばらしく美しい話です! (よしてるより・・・遥香さんは、この本に出てくる旅路を中山美穂が追うTV番組がきっかけで読むようになったそうです。『本当になにかを欲すれば、宇宙全体が協力して、常に、おまえの味方になってくれる』 というメッセージが込められている本とのこと)(2003年2月21日)


■管理人の感想
[物語]
アンダルシアに住む羊飼いの少年サンチャゴ。彼は、繰り返し見る同じ夢を老女に解釈してもらい、エジプトのピラミッドを目指すようになります。そこにある宝を手にするために。しかしアフリカ大陸に着いた少年を待ち受けていたのは・・・様々な人との出会いを通じ、人生の知恵を学びながら、サンチャゴは夢に静かに、しかし力強く近づいてゆく。

[感想]
やさしい言葉でつづられた200ページ程度の短い物語なのですが、読みながらふと手をとめて考えさせられることがしょっちゅうありました。静かで落ち着いた情景が続くのですが、とても深い、しかしシンプルなメッセージがたくさん込められていました。美しい童話であり、奥深い哲学書であり、続きが気になる冒険小説でもあるこの本からは、大いなる力を受け取った気がします。人生の知恵や法則を、すぐれた物語の力でで心にしみこませてくれました。遥香さんのおっしゃる『本当になにかを欲すれば、宇宙全体が協力して、常に、おまえの味方になってくれる』 というメッセージも、自然なかたちですっと理解できました。


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