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庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

paul mccartney driving japan 2002 - 11月13日(東京公演2日目)

再びウィックス

この日は昼食をとってから13時前にポールの宿泊するホテルに向かいました。ロビーに着くとそこにはいきなりウィックスがいました。日本人の子連れの女性と親しげに話しています。その子どもにも愛想よく接するウィックス。プライベートな友人かもしれないので、話しかけるのは控えました。

その後、彼は数分間フロントの係の人と話していました。観光案内でも訊いているような雰囲気でした。そのまま外に行ってしまうのかなと思いきや、部屋のある方向に戻ろうとします。私の目の前を通っていったので、思い切って声をかけました。

「すみません、ウィッケンズさん。月曜日のライブとても楽しませてもらいました。」
「本当?うれしいな。」
「特に"She's Leaving Home"がよかったです(本当は"Coming Up"と"Let Me Roll It"と言いたかったのになぜかこう口走ってしまった)」
「そういってもらえて嬉しいよ。」
「それで、お願いがあるのですが、写真を撮らせてもらっていいですか?」
「もちろん!」

どきどきしながらデジタルカメラを出し、時間をとらせると悪いので自分で2ショットを撮ろうとすると、ウィックスが「ロビーにいる人に撮ってもらった方がよくないかな?」と提案してくれました。思わぬ気遣いに驚き、感激。で、すぐ近くにいた方にお願いし、無事2ショットを撮ってもらいました(この方も追っかけの人でした)。

「本当にありがとうございました!」 「どういたしまして」 笑顔でウィックスは去っていきました。

一瞬茫然となり、その後で嬉しさがこみ上げてきました。しかしロビーで立ちすくむわけにもいかないので、とりあえず出口に向かって歩き始めました。すると、ホテルのスタッフがすごい勢いでこちらに歩いてきます。そして私をにらんで「お客様!困るんですよ!もう来ないで下さい!」と言いました。なぜそんな言われ方をされなければいけないのか大いに疑問でしたが、事を荒立てて他のファンに迷惑がかかるといけないと思い、「申し訳ありませんでした。」とだけ言って、そのまま出口から外に出ました。

(このホテル側の応対にはどうしても納得がいかなかったので、ポール離日後このホテルの責任者にこの件についての疑問と今後の改善を望むメールを送付したところ、2日後に回答メールをいただきました。基本的には私はこれで納得しています。なお、こちらの改善要望メールと回答の要旨はこのメモの末尾に載せています。)


ポールの車

それにしても今日はホテルに着くなりいろんなことが起こるなあ。一瞬夢ではないかとも思いましたが、デジタルカメラを確認するとウィックスとの写真はきちんとそこにあります。よかった。後はポールに会えるかどうかだ。

ホテルから追い出された以上、ポールを見るためには外で待つしかないわけですが、実はポールに一番確実に会えるのはロビーではなくてホテルの外なのです。11日には、部屋から車に乗り込むのにロビーを通っていないのですから、おそらく地下の駐車場から車に乗っていたのでしょう。地下で張り込むなんて不審者そのものですから、そうなるとホテルの車輌出口で待ち伏せするのが一番確実、ということになります。

そのことに気づいたファンが、15時頃にはかなり出口に集まってきました。20名くらいかな。このホテルの車輌出口は1カ所だけで、入り口とは別になっているので幅も狭く、人だかりも目立ちます。すると15時20分前、ホテルのスタッフがこちらにやってきました。両サイドに立ちます。おそらく、ポールの車が通るとき我々からポールをガードするためでしょう。トランシーバーでやりとりをするスタッフもいて、緊張が高まります。

15時35分頃、リムジンがやってきました。間違いない。スタッフが我々が車道に入らないよう制止します(入ろうとしている人はいませんでしたが)。ファンの叫び声。車の窓は開きませんでしたが、スモークガラスの向こうでこちらに手を振っているポールのシルエットが確かに見えました。

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ポールの乗っている車。なんにも見えませんが、後部座席の黒いガラスの向こうで、ポールは確かに手を振っていたのです・・・


東京公演2日目

ポールが行ってしまったので、ドームに向かうことにしました。今日はスタンド席。ただ、当初の席が設備の後ろになってステージが見にくいので、席を変更してもらえることに。それでドーム内をけっこう移動したんですが、93年のメルボルン公演やポールの木を一緒に見に行った方にばったりお会いするなど、たくさんのファンの知り合いに会いました。久しぶりの方が多く、ホテル以上に同窓会的な雰囲気です。

プレショーが始まります。11日のようなアリーナ前方ではわからなかった全体像がやっと把握できました。そしてポール登場!遠くから見てもやっぱりガツンと一撃を食らわされます。そして夢の中へ。

それにしても、9年前に比べて音が断然良くなりましたね。同席した友人とも話していたのですが、この間のPA技術の進歩はかなりのものなのでしょう。大型ビジョンについてもそれは感じました。映像がかなり見やすくなっていたので。

夢が過ぎ去った後は、やはり赤シャツ隊で集合。21番ゲート脇の階段(長嶋ゲート?だったかな)で2列になって座り記念撮影を行いました。写し終わって上着を着ようとすると、「よしてるくん、呼んでる人がいるよ」という声が。すると見知らぬ男性がこちらにやってきました。いや、たしかに見知らぬ方だけど、多分あの人だ。その方はこちらに近づくと、手を差し出しておっしゃいました。「よしてるさんですね。T.K.です!」やはりそうでした。2年前、ロンドンのサイン会でポールを見たときのレポートと写真を送って下さり、その後も度々メールのやりとりをさせていただいている方でした。2年間で初めての対面。ホテルやドームで感じた「同窓会」の感覚に加え、初めて実際にお会いする機会も、このライブのおかげで訪れたわけです。そもそも、このライブで久しぶりに会えた方も初めて会えた方も、ポールという共通項が会って知り合えたわけですから、改めてポールに感謝です。

T.K.さんとは初めての握手をしっかり交わして分かれ、その後は11日と同じ中華料理屋さんで飲み会。その後は居酒屋へ。2時半頃まで夢の後の余韻に浸りました。最高のライブの後に、それをネタにファンの友人と酒を飲む。これもまた夢のような出来事でした。「マイ・ラブのギターソロのがターラーララーじゃなくてタララララーってなってるのってさあ、初日は間違ったのかなと思ってたけど今日も同じだったからああいうアレンジなんだねー」とかそんな話・・・いや愉しい。


ホテルへ送ったメールとそれに対するホテルからの回答

ホテルに対し送ったメールの要旨

  • 追っかけ行為がホテルの手を煩わせていることは申し訳なく思っている。
  • しかし、節度は守っているつもりだ。ささやかながらホテルで必ずお金を使うようにしているし、騒いだり邪魔になるような行為もしていない。ロビーでミュージシャンに写真を撮るときも、本人の了解を得てから撮った。
  • それに対し、貴ホテルのスタッフの言動は厳しすぎないか。一方的で、少なくともこちらに対する対話の姿勢が感じられない。
  • 謝罪は要求しないが、今後の改善を求める。同じようなファンが来た場合、対話の姿勢を持って欲しい。厳しい態度で排除するのは、その後でもよいのではないか。
  • 責任者からの回答を望む。また、このやりとりはウェブサイトで公開することがある。それを望まない場合はその理由を付記願う。

ホテルからいただいたメールの要旨

  • 不愉快な思いをさせたことに深くお詫び申し上げる。
  • 理解のあるファンの方々にもくつろいでいただきたいとは思うが、小規模なホテルであり充分なスペースがない。また、アーティストについては、プロモーターから厳重な体制を指示され、写真撮影も厳禁となっている。そのため、パブリックスペースへのファンの方々の出入りも、常識の範囲でご遠慮願いたい。
  • とはいえ、スタッフの件の言動はその場の状況を把握しておらず、説明もなかった。監督不行届だった。
  • 今後の対応については重々検討する。