庭を歩いてメモをとる

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井上靖「天平の甍」

天平の甍 (新潮文庫)


■ご紹介下さった方
さとこさん


■紹介メッセージ
(たまたま旅行中の飛行機で隣になったとき、本の話になりこの作品を紹介していただきました)


■管理人の感想

[物語]
遣唐使の僧が、異国での数十年の後、鑑真和上を連れ帰国するまでの各々の生き方を描く。

[感想]
鑑真よりも普照(僧)よりも誰よりも、業行(僧)に目がいきます。数十年という時間は、人間にとってどんな意味を持つのでしょうか。個人にとっては重大な「業績」も、歴史から見れば塵芥にすぎない、しかしそれでも人は取り組むべきことを持つのか?という問いを、物語だけでなく文体などすべての要素を持って語りかけてくる。圧巻です。


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